日本人の10人に1人が患っていると言われる「巻き爪」とは?

巻き爪とは、爪が周囲の皮膚に食い込む状態を指します。
特に足の親指に発生しやすく、痛みや炎症を引き起こすことがあります。
日本人の10人に1人が巻き爪を患っていると言われています。
この記事では、巻き爪の原因とその対策について紹介します。

■巻き爪の原因
巻き爪の主な原因には以下のようなものがあります。

1. 不適切な爪の切り方
爪を丸く切りすぎると、爪の端が皮膚に食い込みやすくなります。特に爪の端を深く切りすぎると、爪が皮膚の下に入り込み、巻き爪を引き起こすリスクが高まります。

2. 靴による圧迫
タイトな靴やヒールの高い靴を履くことで、足の指に過度な圧力がかかり、爪が皮膚に食い込みやすくなります。特に女性に多く見られる原因です。

3. 遺伝的要因
家族に巻き爪の傾向がある場合、自身も巻き爪になるリスクが高まります。爪の形や成長の仕方が遺伝することがあります。

4. 外傷
足の指をぶつけたり、重い物を落としたりすることで、爪が変形し、巻き爪になることがあります。

5. 爪の形
爪の形が元々曲がりやすい場合、巻き爪になりやすいです。

■巻き爪の対策
巻き爪を予防し、症状を軽減するための対策を紹介します。

1. 正しい爪の切り方
爪をまっすぐに切り(スクエアカット)、角を丸めすぎないようにしましょう。爪の端が皮膚に食い込まないように注意が必要です。

2. 適切な靴の選び方
足にフィットし、圧迫しない靴を選びましょう。特にスポーツをする際には、十分なクッション性とサポートを提供する靴を選ぶことが重要です。

3. 定期的な足のケア
足の清潔を保ち、適切な保湿を心がけましょう。乾燥した皮膚は割れやすく、巻き爪を悪化させる可能性があります。

4. 専門家への相談
巻き爪がひどくなる前に、皮膚科医や足の専門家に相談することをお勧めします。軽度の場合は、自宅でのケアが効果的ですが、重度の場合は医療機関での治療が必要です。

5. テープやスプリントの使用
爪が皮膚に食い込むのを防ぐために、専用のテープやスプリントを使用することも有効です。これらのアイテムはドラッグストアやインターネットで手軽に入手できます。

■巻き爪の治療方法
巻き爪の治療方法は症状の重さによって異なります。

1. 自宅でのケア
軽度の巻き爪の場合、温水に足を浸して皮膚を柔らかくし、爪を慎重に持ち上げる方法があります。また、抗菌クリームを使用して炎症を抑えることも効果的です。

2. 専門的な治療
重度の巻き爪の場合、皮膚科や足の専門家による治療が必要です。具体的な治療方法としては、以下のようなものがあります。

部分爪除去:爪の一部を除去することで、爪が皮膚に食い込むのを防ぎます。
爪の矯正具:矯正具を装着することで、爪の形を整え、巻き爪を予防します。
手術   :重度の巻き爪や再発を繰り返す場合、手術によって爪の根元を部分的に除去することがあります。

■予防の重要性
巻き爪は予防が最も重要です。日常生活で以下の点に注意することで、巻き爪のリスクを大幅に減らすことができます。

・正しい爪の切り方を習慣化する。
・自分に合った靴を選ぶ。
・足の清潔と保湿を心がける。
・巻き爪の初期症状を見逃さず、早めに対策を講じる。

巻き爪は痛みや炎症を引き起こすことが多い厄介な問題ですが、適切な対策を講じることで予防や軽減が可能です。
正しい爪のケアや靴の選び方を心がけ、巻き爪のリスクを最小限に抑えましょう。
また、症状が悪化する前に専門家に相談することも忘れずに。
健康な足を保つためには、日々のケアが欠かせません。