専門医が教える「ウォーキングシューズの上手な選び方」
本格的なウォーキングに限らず、普段の散歩などでも適していない靴を履いて歩き続けていると、足、膝、腰などの不調につながります。
ここではウォーキングシューズの選び方のポイントをご紹介します。
足の動きに応じてフィットするもの
つま先が地面についた状態でかかとが上がるかチェックしましょう。
かかとを上げたときに、靴が足の曲がり方に応じてしなやかにフィットしてくれるものが良いでしょう。
衝撃を吸収してくれるもの
ソールは歩行時の衝撃を吸収してくれる厚みのあるものを選ぶ。
また、かかと部分もしっかり固定してくれるものが長時間歩いていても疲れにくい。
指が動かせるゆとりのあるもの
サイズは大き過ぎても小さ過ぎても足には良くありません。足の指が動かせる程度のゆとりが必要です。
締め付け具合を調節できるひも靴が良いでしょう。
窮屈な靴幅でないか、くるぶしなどがぶつかって擦れるところはないかをチェックします。
歩行時の靴は、ちょっとしたポイントを意識して選ぶだけで疲れにくく、傷害の予防にもなります。上記ポイントを参考にして、ぜひ快適な歩行を楽しんでください。
執筆 寺尾 友宏
お茶の水セルクリニック院長
日本整形外科学会専門医
日本整形外科学会スポーツ医
日本再生医療学会再生医療認定医
職務と平行して学んでいた京都大学院の医学研究科では、幹細胞研究に参加するなど、再生医療のような新治療の開拓に強い興味を抱く。また、現場ではスポーツ整形外科医として医療に従事。杖道を行っていたこともあり、武道を始め、テニスやゴルフ、野球、サッカーなどの様々なプロアスリートを診療してきた実績を持つ。このような背景から、ミクロ(細胞)とマクロ(動き)の総合的な回復を信条として治療にあたる中、特にPRP治療の症例は600例を超える。
著書
『万能細胞医療—衝撃の未来医学』メタモル出版(2010年)
『「正しいクセ」を身につければ腰痛は治る!』洋泉社(2012年)